海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その23)
毎度のお付き合いをありがとうございます。
さて、このシリーズも第23回目になりました。
(昨年から毎週末に約5ヶ月続いており、M4以上で1週間検証し 最近の正解率は8割です)
解説:[海水温度分布★の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
★海上保安庁のデータに切り替えてから、正解率がグンと上がりました。
・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
・当日分まで反映されていること。 等々
以下は、先週5/4にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
この間M4超の地震は計27回、内22回が想定範囲に入っておりました。正解率81%でした。
予想から外れた5回は、1回はオホーツク海深発、4回は岩手沖で至近に温度急上昇がありました。
先週まで4週間ランクインしていた伊勢湾では、若干ずれましたが愛知内陸部で発震がありました。
◆回数としては、先週から至近の平均ペースで推移しております。
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
(先週と比較しても、あまり変化が見られません)
◆今週の注目は、
宮城~千葉にかけての連続帯、そして東京湾は5週連続ランクインです。
また、伊予灘と九州天草が2週間連続ランクインしております。
更に、紀伊水道(四国~淡路~紀伊半島)も新規ランクインです。
(遠洋の低温域境界も震源候補ですが、全体が見難くなるため、あえて書き込みはしておりません)
では、また何か変化があれば、お知らせ致します。