小惑星(2012-KP24)の接近について

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
これも、1つ間違えれば大惨事となる話題です。
米アリゾナ州マウントレモン天文台で、先週5/23に発見された小惑星2012-KP24が、
5/28 16:48(UT)=翌1:48(JST)に 地球の僅か56,000km脇を13.3km/sで通過することが判った。
USGS79.jpg
小惑星の大きさは推定約15×30mで、質量は20,000t程度と考えられている。
精密な軌道計算の結果、地球へ衝突する可能性は無いとされているが、
仮に衝突すればM7程度の衝撃となる。(J=1/2M*V^2で試算)
これは、ツングースカ隕石衝突(1908年)の約1000倍のエネルギーにも匹敵し、
大都市が一瞬で消滅する威力。
それにしても、最近のNASAの試算によれば、
地球に超接近する可能性のある天体は、少なく見積もっても約4,600もあるそうで、
ある意味では、地震よりも怖いですね。
仮に地球に衝突する天体が現れた場合、微小天体でも、ほぼ1週間前には判明する
らしいが、現在の人類の科学力で、どの程度の対策が取れるのだろうか?
ディープインパクト(1998年 米国 ミミ・レダー監督)という映画では、
数キロの巨大彗星が約1年後に地球に衝突することが判明するところから始まる。
米国は直接彗星に着陸し核兵器による破壊を試みるが、努力虚しく、2つに分離
させたのみで終わる。
かくして、その1つは大西洋に落下し、大津波により大惨事となるが、残る1つに
核ミサイルと共に特攻する英雄が現れ、人類は生き延びるハッピーエンドとなる。
でも、1週間じゃ、衝突地点から避難する以外、何も出来ないだろうな。