フィリピンの群発地震をGR則で再び試算しました
本日9/3 15:49フィリピン・ミンダナオ島西側でM5.8(D8.4km)の地震が発生しました。
しかしながら、先の群発域からは、約600km離れており、別の震源域での地震と考えます。
さて、昨日ご紹介した、世界3箇所でのGR則による見通しについて、
特にフィリピンは切迫度が他に比べて格段に高い事から、現在までのデータで再度試算を致しました。
ちなみに、何度かご紹介している宇津則ですが、
震源域面積S[km2]から地震規模を想定出来る、M=Log10(S)+3.9 という経験式があります。
今回の群発域を見ると、およそS=130km×90km=11,700[km2]であり、M=Log10(11,700)+3.9=M8.0
これらのことから、先のM8.5という想定も、オーダー的には妥当な値であると考えます。
さて、現在までに、この群発域では、M7.6をふくめて、合計34回の地震が発生しました。
前回の試算時より、データ数は約2倍になりましたので、それなりの精度が期待できます。
以下、地震の時系列とGR則の試算結果です。
ご覧のように、計算結果が非常にピンポイントであることが判ると思います。
この計算は、基本的に日本時間でやっておりますので、
最後の余震、9/3 18:21(JST)から6~7日以内にM8.5が発生する事を示唆しております。
つまり、現地時間 9/9 17:00頃~9/10 17:00頃という結論です。
願わくば、この計算が外れる事を祈ります。