海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その42)

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
さて、このシリーズも第42回目となりました。
(昨年末から毎週末、約10ヶ月続いており、M4以上で1週間検証し 平均正解率は8割程です)
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
  ★既に8/22から北緯35度線から北の高温状態 (今までの経験則が全く通用しません)
   が約一ヶ月も継続
しており、
   これまでの演算方法だと、全く温度変化が抽出できず、先々週正解率0%と惨敗を喫しました。
   試行錯誤の結果、何とか変化を抽出出来たのが、8/21までの海水温データと8/22以降データ
   との差分を取る方法でした。今週もこの方法により演算しております。

以下は、先週9/14にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20120914W5A
この間 M4超の地震は12回、その全てが想定範囲内でした。正解率100%(完璧です)
そして、上記の方法による次の震源域の想定は、以下の通りです。(6週間分データを使用)
結果的に、先週とほぼ同じような想定域となりました。(長スパンによる類似性と考えます)

水温20120921W6
◆今週の注目は、
 既に10週間も続く、北海道の内陸部を含む強震度想定域です。

 三陸沖りアウターライズも3週連続のランクイン。

◆他にも、先週と同様に、福島~茨城沿岸と豊後水道が強震度想定域です。
では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

TEC(電離圏全電子数分布)と地震の関係を観察中

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
ここ数ヵ月ですが、
NASAが公開しているTEC(電離圏全電子数分布)と地震の関係について観察中です。

しかしながら、
このNASAのサイトでは、リアルタイムデータのみで過去の記録が残っていないため、
なかなか地震との関係を解析出来ずにおりました。
しかし「救世主現る!」
ツイッターで知った@mincsttyさん過去のデータをGIF動画で見られるようにプログラミング
して下さり、私が解析出来る環境を整えて戴きました。

この場を借りて、@mincsttyさんのご尽力に感謝申し上げます。
さて、TECについては未だ勉強中ですが、
これまでの解析で何となく見えて来た内容について、ご紹介したいと思います。
まずは、至近で一番TECが激しかった9/5の動画12h分をご覧ください。
(@mincsttyさんの作成したGIFファイルをダウンサイズしたものです)
TEC20120905s.gif
このTECでは、最大値80TECUという単位を赤で表示しておりますが、
この日は、それが太平洋から湧き出し、アジアから中近東辺りまで到達しました。
次の図は、比較的平均的な状態だった昨日9/20と9/5について、画像を加算処理し、
TECの停滞度合いが見える様に加工したものです。

20120905-0920sum.jpg
ここで、両者に共通している場所は、中国南東部だという事に気付きます。
そうです、今月9/7に中国雲南省を襲ったM5.6連続直下型地震のあった場所。
そこで更に、
9/5のTEC加算画像と、その後3日間に発生したM5超の震源地をプロットしたものが以下です。
TEC-EQ20120905.jpg
すると、どうでしょう。
ちょうどTECの停滞度高い赤い範囲の周囲にプロットがあることが判明しました。
私の感覚としては、この一致度合いは、とても偶然とは思えないものです。
これは、地震予測の新たなツールが一つ増える可能性が十分にありそうです。

これは未だ私の仮説の段階ですが、このTECが見せているものは何か。
 良く見ると判りますが、数値の高い範囲は太陽の出ている範囲ですので、当然に太陽の影響が
 大きいと思いますが、実は地殻に蓄積された地殻歪による圧電効果で発生した電子も見えている
 のではないかと考えております。

以上、本日は、私の仮説のご紹介でした。バイバイ

余震はいつまで続くのか?その394(磁気嵐スパイラル3)

笑顔 皆さま、お早うございます。
NICTのデータから 昨晩9/20 20時から8hの地磁気反応を確認しました。
磁気嵐解析748
今回は、NASAのシミュレーションから、やや強いコロナホールに入ったと考えます。
以下、磁気嵐ロジックの計算結果です。
今夜から明後日の朝まで確率30%台(M6+対応)です。

磁気嵐解析749
ご覧のように、「ピーク」は2回、「魔のくぼみ」は4回、「急変点」は14回です。
そして、磁気嵐の影響は9/27朝まで残ることになります。
これに基づき、予測表を更新します。
皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
現在の日本の状況は、また、いつM6クラスが発生しても不思議ではありません。
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖
(A月出6h-)(B月出3h-)(C月出)(D南中3h-)
下 (A南中) (B南中3h+)(C月入)(D月入3h+)
磁気嵐解析750
凡例:背景色の意味(磁気嵐ロジックグラフと色合いを合わせました)
  元々は過去35年間分について磁気嵐によるM6超クラスの発生確率を調査したものですが、
  至近実績との比較により、ほぼ上記の相関関係が確認できましたので表記に採用しました。
◆赤字は「魔のくぼみ」、青字は「急変点」で要注意時間帯を表わします。
凡例:月齢相関に基づく記号
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇予備日(平均確率)
 △平均以下の日
※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
くれぐれも、皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認をよろしくお願い致します。
(※近くに落下物が無いないか、照明類を手の届く範囲に置くなど)
◆磁気嵐による地殻歪みは、必ずどこかに蓄積され、今もトリガーを待っています。
私に出来るのは、この後の災害が最小限になるよう祈る事のみです。
I pray for all the worlds.