食品から摂取するC137の蓄積量の推移について [12/27追記]
毎度のお付き合いをありがとうございます。
本日の深発連動「要注意レベル」も4:59岩手沖M4.2震度3が最大で済み、ひとまずは安堵。
ただ、明日12/27はパヌアツM6.8との関係から、同規模の国内発震の可能性も確率33%あり、
また、磁気嵐ロジックに対応する発震も1回のみで、過去の実績から、磁気嵐ロジック曲線の
急降下する時間帯でM6級の可能性も明日が該当する事から、まだまだ気を抜けません。
◆さて本日は、放射能関係について考察しましたので、そのご報告です。
放射能と食品との関係についてアンテナの高い読者ならば、既にご存知の事かも知れませんが、
今回は、自分の勉強を兼ねて、グラフを描いてみましたので、ご紹介致します。
◆まず、その前に、ユーリ・バンダジェフスキー氏について、ご紹介致します。
ユーリ・バンダジェフスキー氏(1957年生まれ、現在55歳)
ベラルーシ・ゴメリ医科大初代学長であり、1986年のチェルノブイリ原発 事故以来、C137の人体
への影響を明らかにするために、被曝死亡した患者の病理解剖と臓器別の放射線測定や、放射能
汚染地域住民の大規模な健康調査、汚染食料を用いた動物飼育実験、などの研究に取り組む。
この研究は、セシウムなどの放射性同位元素が体内に取り込まれたときの現象と病理学的プロセス
を解明するとともに、旧ソ連時代からの放射線防護基準を改訂することに寄与した。
ゴメリ医科大では彼の指導のもと、30の博士論文が作成され、200篇の文献が作成された。
研究成果は、定期的にベラルーシ国内の新聞、ラジオ、テレビ、国会で報告されている。
-以上、Wikipediaより引用-
◆ユーリ・バンダジェフスキー氏によれば、体重当たり10[Bq/kg]あたりから心電図に異常が
散見され、20[Bq/kg]を超えると6割に心電図の異常が発現し、50[Bq/kg]を超えると、
それが9割となる。
◆現在ドイツは、これを根拠として、小児は4[Bq/日]、大人8[Bq/日]という厳しい規制がある。
現在の日本の規制値を考えると、全く別次元の大変低い値である。
◆そこで、彼の論文からC137の生体半減期=110日として、実際にグラフ化して見ました。
まずは、一日あたりのC137摂取量と体内蓄積量の推移のグラフです。(1年間まで計算)
次は、体重30kgの小児について、C137の蓄積濃度をグラフにしたものです。
ご覧のように、4[Bq/日]であれば、1年後でも20[Bq/kg]を超えない事が確認できます。
一方、8[Bq/日]だと108日後、15[Bq/日]では49日後に20[Bq/kg]を超えます。
次は、体重60kgの大人について、C137の蓄積濃度をグラフにしたものです。
ご覧のように、8[Bq/日]であれば、1年後でも20[Bq/kg]を超えない事が確認できます。
一方、15[Bq/日]だと116日後、20[Bq/日]で77日後に20[Bq/kg]を超えます。
このように、ドイツの規制値は、私も非常に厳しい数値に感じましたが、このグラフを見る限り、
確かにユーリ・バンダジェフスキー氏の研究結果を踏まえれば、当然の値であることが理解できます。
◆しかしながら、果たして今の日本で、これを満足する食品が手に入るかを考えると、残念ながら
不可能に近い数値ではないでしょうか。
大人は、一日で約2kgを飲み食いします。
その内の約1/3を水分と考えれば、今の日本でも、おそらく水だけは1[Bq/kg]が期待出来る
ので、2kg/3×1[Bq/kg]=0.7[Bq/日]となる。
問題は食べ物、主食のごはんが10[Bq/kg]として、300g×3食=0.9kgで9[Bq/日]
残りのおかず、菓子類を20[Bq/kg]として、0.4kg×20=8[Bq/日]
これらを合計すると、0.7+9+8=17.7[Bq/日]
これでは、約3ヶ月で体重当たり20[Bq/kg]を超えてしまう事になります。
(小児は、およそ大人の半分の量とすれば、結果はほぼ同じと考えて良いと思います)
◆厳しい事に、これが現在の日本の現実なのです。嗚呼、ただ、ため息ばかり。
[12/27追記]
昨晩お知らせした子供の心臓疾患が表面化の様相です。
東京新聞によると、茨城県取手市の小中学生1655人中73人に心電図異常、昨年比2.6倍に増加。
一般に、子供の心電図異常は0.7%程度なのに対し、今回はその6.3倍に急増しており、異常値。
早急に対策を取らないと、数年後には、こんなものでは済まなくなる。