海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その61)
毎度のお付き合いをありがとうございます。
さて、このシリーズも 第61回目を迎えました。
(一昨年末から毎週末、1年2ヶ月半続いており、M4以上で1週間検証し 平均正解率は8割程です)
解説:[海水温度分布★の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
・当日分まで反映されていること。 等々
以下は、先週1/26にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
この間 M4超の地震は17回、内12回が想定範囲内でした。正解率71%(まぁまぁです)
外れた5回は、何れも海水温変化の無い範囲でした。
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
先週と比較すると、全体的に水温が下がっております。
◆今週の強震度想定域は、
21週目に突入した、三陸沖アウターライズ。(更に南方に拡大)
(ここは数カ月の前兆があり、遂に12/7にM7超が発生し、次はM8超が危惧されます)
また、7週目となった九州西部は豊後水道と再度分離、東南海沖は西と東に分離。
更に、5週目となった山陰~北海道の西は、次第に分離傾向
2週目となった宮城・福島沖は、アウターライズ側に拡大。
4週振りに能登半島に強震度想定域が出現。
秋田・山形境界、北海道東方沖、紀伊水道(大阪)の強震度想定域は消滅しております。
今週も全体的に、強震度想定域が日本を取り囲むようにに点在しております。
解説:強震度想定域とは、
海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
では、また何か変化があれば、お知らせ致します。