海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その64)
このシリーズも 第64回目を迎えました。
(一昨年末から毎週末、1年4ヶ月続いており、M4以上で1週間検証し 平均正解率は8割程です)
解説:[海水温度分布★の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
★この演算には、以下の理由から海上保安庁のデータを使用しております。
・図中に数字や境界線が入らないので、演算の邪魔にならないこと。
・瀬戸内海も表示できるので、より綿密な解析が出来ること。
・当日分まで反映されていること。 等々
以下は、先週2/16にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
この間 M4超の地震は21回、内19回が想定範囲内でした。正解率90%(優秀です)
外れた2回は、何れも深発や海水温変化の無い範囲でした。
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
先週と比較すると、日本全体の海水温が急激に上がっております。
◆今週の強震度想定域は、
24週目となった三陸沖アウターライズは大幅に拡大。
(ここは数カ月の前兆の後、昨年12/7にM7超が発生。次はM8超が危惧されます)
8週目となった北海道の西は再び拡大方向
10週目となった東海は相模トラフ沿いに移動。
◆ほぼ完全に相模トラフ(関東大震災震源域)に一致するのが気掛かりです。
2週目となった十勝沖はアウターライズ域と合体して大幅に拡大。
3週振りに能登に強震度想定域が出現。
新たに山陰・四国・東シナ海域に強震度想定域が出現。
今週は、ほぼ日本を隈なく取り囲むように、強震度想定域が点在しております。
解説:強震度想定域とは、
海水温が急激に上昇した範囲で、過去の実績からM5超発震の可能性がある事を意味します。
では、また何か変化があれば、お知らせ致します。