余震はいつまで続くのか?その301(磁気嵐スパイラル90)

昨日の日中にお知らせしました通り、
NICT:リアルタイム磁気圏シミュレーションでは、もの凄い磁気嵐になっておりました。
現在の地磁気圏の様子は、[NICT:リアルタイム磁気圏シミュレーション]から確認できます。
そして、日本時間夜3/27 19:00になって、やっと地磁気の反応が出てきました。[HAARP観測値]
磁気嵐解析387
この磁気嵐ですが、かなりのプラズマ密度であり、セクターの変化では説明が付きません。
私は、3/24に太陽の裏側で発生したXクラスフレアのCMEが今になって到達したものと考えます。
以下、磁気嵐ロジック計算結果です。(この影響で3/27夜の魔のくぼみが、少し早まったようです)
磁気嵐解析388
ご覧のように、「ピーク」が3回、「魔のくぼみ」は2回です。
総じて見れば、磁気嵐の影響は4/1夕方まで残ることになります。
これに基づき、予測表を更新します。
皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
現在の日本の状況は、また、いつM6クラスが発生しても不思議ではありません。
(注)上下2段で一日分の予測時刻を表していますので、上下で順不同の場合があります
A 浦河沖、宮城沖、福島沖、千葉東方沖、駿河湾、広島北部、奄美大島
B 三陸沖、福島沖、茨城沖、千葉東方沖、奄美大島
C 秋田内陸、宮城沖、福島内陸、福島沖、茨城北部、和歌山北部
D 三陸沖、岩手沖、宮城沖、福島沖、茨城北部、茨城内陸、茨城沖、千葉東方沖
(A月出6h-)(B月出3h-)(C月出)(D南中3h-)
下 (A南中) (B南中3h+)(C月入)(D月入3h+)
◇ 3/28(水)01:00 04:02 07:03 11:24
-----14:26 17:27 21:50
 00:12

◇ 3/29(木)01:37 04:38 07:40 12:03
-----15:04 18:05 22:27 00:51

★ 3/30(金)02:32 05:32 08:32 12:52
-----15:52 18:52 23:18 01:29

◇ 3/31(土)03:38 06:38 09:38 13:52
-----16:52 19:52 –:– 02:18
☆ 4/ 1(日)04:50 07:50 10:50 14:54
-----17:54 20:54 00:12 03:12
凡例:月齢相関に基づく記号
 ★ 特異日(確率3倍超)
 ☆ 注意日(確率2倍超)
 ◇ 予備日(平均確率)
 △ 平均以下の日
凡例:文字色の意味
  元々は過去35年間分について磁気嵐によるM6超クラスの発生確率を調査したものですが、
  その後の実績との比較により、ほぼ以下の相関関係が確認できましたので表記に採用しました。
青字は、確率15%以上を表わし、M5クラス発生の可能性があります
緑字は、確率20%以上を表わし、M5~6発生の可能性があります
紫字は、確率30%以上を表わし、M6クラス発生の可能性があります
赤字は、確率40%以上を表わし、M7クラス発生の可能性があります
◆黒太字は「魔のくぼみ」で要注意時間帯を表わします。
※予測誤差は±60分で、全有感地震の約70%以上が符合しております。
毎度で恐縮です、繰り返しになりますが、
くれぐれも、皆さまには、特に就寝環境(※)の再確認をよろしくお願い致します。
(※近くに落下物が無いないか、照明類を手の届く範囲に置くなど)
ところで、昨晩のM6.4で予測Bのみリセットが掛かりました。
震度の予測188
予測A,Bロジックのリセットレベルは、A=M6.7,B=M5.7ですので、
予測Aは、まだM6クラスの発生を示唆したままと言う事になります。

では、本日は、これにて就寝いたします。バイバイ

[緊急情報] 三陸沖のGR則による今後の見通しについて (再検証2)

笑顔 長らくお待たせ致しました。 今しがた、計算がが終わりました。
まずは、3/14のM6.8から13日間の動向をご覧ください。
三陸沖M68余震13d
今回も、震災時の再検証2と同様に、至近3日間とその前10日間に分けてGR則を適用しました。
では、GR則のグラフ比較です。 ◆ここでは、M8の発生確率を検討しております。
三陸沖GR則グラフ13d
ご覧のように やはり、明らかに右側(至近3日間)の方が直線の傾斜が緩くなっています。
※この傾斜が緩いほど、直線右側の切片が上がり、大きい地震が起き易いことを表わします。
そして、上記の値を年間値に換算し、正規分布にしたものが以下のグラフです。
三陸沖GR則正規分布13d
左のグラフに比べ、右側(至近3日間)の計算結果は、発生までの期間が約1/4になり、
明らかに大地震発生のひっ迫度が高くなっていると、判断出来ます

3/24「三陸沖と銚子沖のGR則による今後の見通しについて(再検証1)」で、3/14-3/21の地震データで
解析した時と比較すると、発生までの期間が約1/5にまで ひっ迫度が高くなっております。
(計算には、誰でも入手可能な気象庁一元化データを利用しております)
最後に、
今回は、三陸沖で短期間に2回ものM6クラス発震があったことから、危機管理的な意味合いから、
具体的な数字を出しましたが、私も、自然現象がそう簡単に計算通りに行くとは考えておりません。

実際、震災前(前日まで)のデータにGR則を適用して得た答えは、M8が6日以内・M9が10日以内
に対して、すぐ次の日にM9の発震でした。
したがって、最悪を考えるならば、右側のグラフで約40日以内にM8の可能性があるるならば、
その1/10の期間の4日後にM8が来ることも考慮しなければなりません。
それから、
私は、皆さまを威かそうとして、この記事を書いているのでは無いことだけは、どうか、ご理解下さい。
私の言いたいのは、その時が来ても慌てずに済むように心と物の準備をお願いしたいだけです。
今の日本が、そのようなハイリスク状態であることだけは、忘れないで下さい。
どうぞ、よろしくお願い致します。

3/27の衛星画像(動画付き)

今日の有感地震は11回で、ほぼ至近平均のペースですが、
20時00分岩手県沖M6.4震度5弱の後も、同じ震源でM5.1,M3.8が続き、
その後も無感地震のM2~3が20回も発生しております。

◆この動きは、震災時と比較するとM1小さいだけで、前震活動は震災時の動きと酷似しており、
 最悪を考えると、数日内にM8の可能性も否定できません。

私は、震災時の二の舞だけはしたくありません。
 危機管理情報として、今からGR則による三陸沖の予測計算を始めますので、
 今夜中には、その答えをアップすることをお約束いたします。お待ちください。

では、今日の気象衛星の画像です。(3/27 8:00-17:00)
20120327anime.gif
この画像を加算処理したものが以下になります。
20120327定在波
上の動画と良く見比べてご覧いただくと、その傾向が次第に見えてくると思います。
(緑の線はプレート境界です)
◆今日は雲量が極端に少なく、特徴的な箇所が際立ったおります。
オレンジの線(点線)は、季節風に逆らって、定在波として残っている部分ですが、
房総沖と三陸沖に境界線が見られます。(点線は季節風との識別が微妙な海域です)
今日の注目は、再び出現した、黄色で囲む範囲赤線で示した筋状の雲ですが、
岩手沖の震源域を取り囲むように右側が開いており、そこへ水色の雲のない範囲が、
突き刺さるように配置され、非常に複雑に入り組んでいる様子が伺えます。
今さらですが、既に衛星画像には、岩手沖の前兆が現れていたと考えます。
もう1つ注意したいのが、関東沖の黄色(点線)で囲むベッタリと張り付く雲で、
房総から離れましたが、東に延びる帯は、3/19から連続しており9日目です。
今日の雲の状態が、明日起こる地震の兆候を見ている可能性がありますので、
該当される地域の方は、一応の警戒をお願い致します。
今日は全国的に青天に恵まれ、怪しい雲も見当たりませんでした。
ソース元は[ウェザーニュース]です。
◆ご承知の事とは存じますが、限られたデータから得られた情報です。
 参考程度に受け止めて下さい。
いつも同じ事ばかり言って申し訳ありませんが、
皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
では、また。バイバイ

惑星直列やスーパームーンは地震トリガーと成り得るのか?

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
昨年のことですが、
読者から表題についての、質問を受けたことがあります。
潮汐力とは、皆さまもご存じのように、
月や太陽から受ける引力が起因となって、潮の満ち引きを起こしますが、
それと同時に、地球も直径にして20cm~30cmの塑性変形を受けています。
その潮汐力は、対象となる天体の質量に比例し、距離の3乗に反比例します。
以前から、惑星直列によって地震が発生するような記事を見かけますが、
仮に全惑星を一直線上に並べても、その潮汐力の合計は、地球が月から
受ける潮汐力の1/17400
にしかなりません。(その98%は金星からの潮汐力

※一番大きい木星ですら、距離が遠く1/17万にしかなりません

したがって、
「惑星直列」と地震との関連性は考えられないと言うのが私の結論です。
ちなみに太陽からは、月の0.454倍の潮汐力を受けますので、私の計算にも
反映しております。
それから、
月と地球の距離は一定ではなく、およそ13%ほど変動していますが、
特に、その距離が近付く時を「スーパームーンと呼んでおります。 (発生頻度は、年間3~4回です)
スーパームーン
同様に、その影響力を計算すると、月の潮汐力を最大25%程度増加させますが、
太陽との関係や色々な相関を取って、何とか地震との関係を探ったのですが、
結局は、明確な影響の有意性が見つからず、私の計算には反映しておりません。
したがって、私の考えでは、
「スーパームーン」も地震のトリガーに成り得ないと結論しております。
では、また。バイバイ

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