フィリピンの群発地震をGR則で再び試算(その5)

これまで4度に渡り、GR則による検証をしてきた、フィリピンの群発地震ですが、
発震頻度に若干の低下はあるものの、ここに来て群発が再燃してきた事から、
本日、先週からの1週間分データを追加して、5度目の試算を致しました。
現在までに、この群発域では、M7.6を含めて、合計59回の地震が発生しました。
USGSの地震データも再修正がかかるなど、試算の度にデータが変化しております。

震度の予測258
なお、何度も登場している「宇津則」による想定断層面積からの地震規模はM8.55でした。
◆以下、地震の時系列とGR則のプロットです。
震度の予測259
ご覧のように、今回の解析では、M8.5の切片がかなり広がったことが判ります。
◆これに基づく正規分布と時系列の発生確率のグラフです。
震度の予測260
前回の試算約3週間後から、約3ヶ月後と、一気に発生時期が延びました。
 時系列のグラフから、M8.5の発生する可能性として、
 11/24までに確率50%、12/26までに確率99%
ある事になります。

これ以降の検証も、このまま群発が続くようであれば、再度実施したいと思います。
願わくば、この計算が外れる事を祈ります。

ヴァージン諸島の群発地震をGR則で再び試算(その2)

ヴァージン諸島の群発地震」については、既に9/2にご紹介して以来、9/5にM5.2の発生を含め
更に活発化し現在に至っており、再度のGR則の検証が必要と考え、2度目の試算を致しました。

なお、この群発域では、9/5のM5.3以降、現在までにM2.5以上の地震が238回発生しております。
GR_VGNmap.jpg
◆以下、地震の時系列とGR則のプロットです。
震度の予測256
ご覧のように、今回の解析では、M6.0の切片が随分ピンポイントになったことが判ります。
◆これに基づく正規分布と時系列の発生確率のグラフです。
 (この計算は、基本的に日本時間でやっておりますので、日本時間での日付です)
震度の予測257
前回9/2の試算では、M6発生まで2ヶ月程度(11月上旬)でしたので、少し余裕が出ました。
 それでも約3ヶ月後という結果です。

 時系列のグラフから、M6.0の発生する可能性として、
 12/31までに確率50%、2013/1/21までに確率99%
ある事になります。

ヴァージン諸島の群発地震」も、更に群発が続くようであれば、再度の試算をしたいと思います。
願わくば、この計算が外れる事を祈ります。

至近データによる首都圏M7のGR則による試算(その2)

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
先日、お知らせした「東南海沖震源想定域でのGR則試算」で利用したデータを使い、
再度、至近での「首都圏M7のGR則試算」をしましたので、ご紹介いたします。

前回は、2月のM4~5が群発化した 「気象庁一元化処理震源リスト」1ヶ月のデータで試算
しましたので、今回はデータ量が3倍になります。
ただし、前回の震源域想定が都庁から半径50km以内だったのに対し、今回は想定範囲を
大幅に広げ、以下の200km×150kmとしました。

(拡張の理由は、関東大震災の震源域である相模トラフが抜けていた事を考慮したものです)
震度の予測253
参考として、
宇津則によるM7,M6の震源域断層面積比を記載しましたが、私は意外に小さい印象を受けました。

以下、時系列からGRプロット、正規分布のグラフです。
震度の予測254
発生確率84.1%で見ると、M7で5年程度,M6で1年程度という結果です。
◆これは、前回想定の首都圏でのM7発生まで10年程度であったことと比較すると、
 約2倍の逼迫度となりますが、想定面積比が約3.8倍である事から考えると、
 前回より、発生確率は穏やかになったとも言えます。

これも参考ですが、仮に直下型を考えれば、
簡易震度計算では M6(D10km)でs4.6=震度5弱、M7(D10km)でs5.6=震度6弱となります。

ところで、
先ほど4ヶ月ぶりに磁気嵐ロジック(磁気嵐の影響下)から抜けて、月齢相関のみによる予測に移行
しております。
次の磁気嵐は、NASAのシミュレーションによれば、明日深夜のようですので、1日ちょっとの休息か。
ただ、全く地震の心配が消えた訳ではなく、地震のポテンシャルとしては、予測A=M6.3,B=M5.5
である事はお忘れなく。

では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その41)

笑顔 毎度のお付き合いをありがとうございます。
さて、このシリーズも第41回目となりました。
(昨年末から毎週末、約10ヶ月続いており、M4以上で1週間検証し 平均正解率は8割程です)
解説:[海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
  ★先週の記事をご覧戴くと判りますが、8/22から北緯35度線から北の高温状態が継続しており、
   これまでの演算方法だと、全く温度変化が抽出できず、先週は正解率0%と惨敗を喫しました。
   試行錯誤の結果、何とか変化を抽出出来たのが、8/21までの海水温データと8/22以降データ
   との差分を取る方法でした。今週もこの方法により演算しております。

以下は、先週9/7にご紹介した震源域想定に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
水温20120907W4A
この間 M4超の地震は20回、内19回が想定範囲内でした。正解率95%(完全復活です)
そして、上記の方法による次の震源域の想定は、以下の通りです。(5週間分データを使用)
結果的に、先週とほぼ同じような想定域となりました。(超スパンによる類似性と考えます)

水温20120914W5
◆今週の注目は、
 やはり9週間も続く、北海道の内陸部を含む強震度想定域です。

 三陸沖りアウターライズも2週間のランクインです。

◆他にも、先週と同様に、福島~茨城沿岸と豊後水道が強震度想定域です。
では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

予測ABロジックの明日9/15 M5.5は継続中です

笑顔 皆さま、お早うございます。
昨晩 9/14 2:22千葉県北東部M5.1震度4が発生しました。
震源に近かった皆さま、お怪我はありませんか?
ちょうど磁気嵐ロジック「急変点」2:52が対応すると考えます。
F-netのCMT解析では、すべり角 -81/-179 で、左側正断層(引張型)、右側横ずれ型と
変わった動きをしております。
今 現在「魔のくぼみ」6:31,9:30の中。 この後「急変点」12:28,15:29,22:05と続きます。
なお、今回の地震をプロットすると、予測ABロジックの黒矢印の下側であり、
明日9/15のM5.5想定は引き続き継続中と考えます。
現在の予測ABロジック20120914am
皆さまには、どうか、引き続き警戒モード継続で、お願い致します。
では、また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

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