今日2/24の衛星画像(動画付き)と怪しい雲

今日は、有感地震がまだ5回で、至近平均の12回から大幅に減っております。
また、[Hi-netによる震源情報]でも、
24hの地震回数N=301と、至近一週間平均500回を40%も下回っております。
有感地震、無感地震ともに、異常に少ない状態です。
では、今日の気象衛星の画像をアップします。(2/24 8:30-16:00)
20120224anime.gif
この画像を加算処理したものが以下になります。
20120224定在波
上の動画と良く見比べてご覧いただくと、その傾向が次第に見えてくると思います。
(緑の線はプレート境界です)
◆本日も、昨日に引き続き東日本に特異な雲があります。
オレンジの線(点線)は、季節風に逆らって、定在波として残っている部分ですが、
東北から東海、関西から九州まで多くが確認できます。(点線は季節風との識別が微妙な範囲です)
そして、本日の注目は、
昨日とほぼ同じ場所の水色で囲んだ雲の無い範囲が、三陸沖のアウターライズに大きく1箇所。
それと、黄色の矢印で示した 岩手沖で放射状に広がる雲は、初めての観測です。
昨日も申しましたが、今日の雲の状態が、明日起こる地震の兆候を見ている可能性
ありますので、該当される地域の方は、一応の警戒をお願い致します。
今日の怪しい雲は、トルネードと肋骨の様な不気味な雲です。
20110224雲2
ソース元は[ウェザーニュース]です。
◆ご承知の事とは存じますが、限られたデータから得られた情報です。
 参考程度に受け止めて下さい。
いつも同じ事ばかり言って申し訳ありませんが、
皆さまに於かれましては、引き続き今一段の警戒をよろしくお願い致します。
また、何か変化があればお知らせ致します。バイバイ

海水温変化による震源域想定の検証と次の震源域について(その12)

笑顔毎度のお付き合いをありがとうございます。
このシリーズも第12回目となりました。
解説:[気象庁の海水温度分布の平年差]の2週間の変化について、画像処理ソフトで差分を取り、
    次の震源域を想定します。(14日間の至近3日平均からその前11日平均を差し引く演算処理です)
    これまでの実績からは、温度変化の境界付近で温度低下側に震源が符合しております。
    また、実績から、温度変化の大きな海域も想定域としております。
以下は、先週2/17ご紹介した震源域の想定図に、その後1週間の実績をプロットしたものです。
温度低下20120216A
この間M4.0超の地震は計19回、内15回が想定範囲に入っておりました。正解率79%でした
予想から外れた4回は何れも深発地震で、海水温からは判別できない性質の地震です。
なお、今週から検証レベルをM4.5→M4.0に引き下げました。
今週は、2/19茨城北部M5.1震度5弱と今日の午後 茨城県南部M4.3震度3の地震がありました。
◆上の図でも見事に想定域でした。今回も海水温から1週間以内の震源域が見えたようです。
そして、次の震源域の想定は、以下の通りです。
温度低下20120223
強震度を想定する範囲は、北海道、東北、東海、山口、九州南部の沿岸と内陸です。注意
2週続けてリストに入りした東京直下は消えております。
また、黄色の点線は、周囲より温度の低下している範囲で、M4クラス発生の可能性があります。
こちらも、範囲が日本全国で、内陸部を含むため、注意が必要です。
また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

GR則と前兆地震の考察について

笑顔毎度のお付き合いをありがとうございます。
先日、
世界でM5.5以上の発生の無い空白期間が、2/15~2/22インドネシアM5.6の発震まで約165hあり、
過去10年でも歴代2位の記録となりました。(1位は2006/11/6の181h)
さて今回は、
私の予測理論の根幹を成す「グーテンベルグ・リヒター則(GR則)」の検証と、大規模地震の前兆現象
としての「前震の特徴」について考察
しましたので、ご紹介致します。
なお、地震のデータベースは、いつもお世話になっているUSGS(アメリカ地質調査所)からの引用で、
1973年の地震から検索できます。(貴重なデータが無償で公開されているのは有難いことです)
今回は、1973/1/1~2012/2/20の約39年間のM5.0以上の地震データ(N=63706)を利用しました。
グーテンベルグ・リヒター則(GR則)の検証
この法則は、全ての変動事象は、大きいものほど頻度が少なく、小さいものは頻度が多いという、
至極当たり前の事を言っているのですが、重要なのは、それが指数的に分布していることです。
また、このGR則は、地震や台風などの自然現象に限らず、株価や為替の変動など経済活動についても
適用が可能なようです。
以下の図は、地震規模と発生回数の関係をグラフにしたものですが、見事にフィティングしていますね。
地震規模と発生回数(GR則)
地震におけるGR則は、マグニチュードが1小さくなると発生頻度が10倍になるというものです。
10年毎の分布ではM8以上で多少のバラツキはありますが、概ねGR則に沿っています。
大規模地震の前兆現象としての前震の特徴
M7超クラスの大規模地震では、その前兆現象として、前震に何らか特徴があるのか調査しました。
以下の図は、地震規模と経過時間の関係をプロットしたものです。
ご覧のように、地震規模が大きくなるほど空白時間が短くなる傾向が見て取れます。
(ここでの経過時間とは、その地震の何時間前にM5以上の地震があったかを指します)
地震規模と時間間隔
参考ですが、至近10年は、M8超の巨大地震がその前の30年と比較して格段に多いことが判ります。
更に、詳細な分析をした結果を以下に示します。
以下の図では、1stがM7超の本震を意味し、2nd→3rd→4thは、その前震履歴を指しております。
ちなみに、M7超の地震は、過去約39年間で543回の発生がありました。
まず、前兆現象としての前震の地震規模です。
前兆現象としての前震1
ご覧のように、前震規模は、M5.0~5.4が70%、M5.5~5.9が20%となるようです。
次に、前震からの経過時間です。
前兆現象としての前震2
ご覧のように、本震・前震ともに、5~9hが60%、10~14hが20%となるようです。
以上の分析から、
M7超クラスの前震としてM5クラスの地震が20時間以内に数回発生すると言えそうです。
また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ

予測A,Bロジックの気になる空白(その3)

つい先ほど0時26分浦河沖M4.0震度2がありました。
約8時間ぶりのM4クラスでした。
以前、予測ABロジックの空白についてご紹介した後、佐渡でM5.7があり、
地震規模がほぼ符合したことがありました。
今回も、以下の図に示すように、
青丸の空白帯があり、赤丸で囲まれる地震エネルギーを1回分に換算すると、M5.49と出ました。
震度の予測179
過去の実績から、2~3日中にM5.5程度の発震の可能性があります。
また、明日2/24(金)の午後から深夜にかけて「魔のくぼみ」が待ち構えております。
今回は申し訳ありませんが、震源域の候補が絞り込めません。
[追伸]
読者から、2/21(火)に島根で深海魚が大量に漂着したとの情報がありました。
その数たるや、およそ100万匹だそうです。不吉ですね。

また何か変化があれば、お知らせ致します。バイバイ